導入事例

川野畜産様(宮崎県小林市)

「首に付けるタイプの他社センサーはありますが、操作性や視認性、 管理ソフトが充実しているファームノート社製品を選びました。」

サムネイル添付

弊社製品のご導入以前の課題は?

「授精師さんと獣医師さんとの間で発情診断が異なった場合、種付けに至らないことがありました。」

うちではExcelで分娩日、分娩後の経過日数、種付けの有無、治療の有無などの項目を作成して個体管理を行っていました。
パソコンにデータを打ち込んで、それを紙に出力して現場に持っていき、新しい情報を記入して、またパソコンで打ち直す繰り返し。運用において、データの記入漏れなどの人為的ミスが原因で現場と記録との間に誤差が生じ、作業がスムーズに進まなくなることがありました。

また、発情に関しても課題があり、発情兆候にて獣医師さんと授精師さんとの間で判断が異なる際、結局種付けに至らないことがありました。その為、人間の判断を後押しして確信を持たせてくれるようなツール、発情発見の判断材料になるものを探していました。
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-弊社製品ご導入のきっかけは?
Excelで個体管理をしていた頃からシステム化された管理ソフトを探していました。ただ、どの製品が自分の求めているものか、なかなか判断がつかず、実際に使うには至りませんでした。そんな時に飼料会社さんから教えてもらったのが、クラウド牛群管理システム「Farmnote」でした。
個体管理だけでなく発情を検知するデバイスもあると聞いて興味を持ち、無料トライアル期間を経て導入を決めました。


-ご導入の決め手は?
データ閲覧に際してタブを次々に開かなくとも情報が見え、トップ画面を見ればある程度の情報が一目で把握できるソフトが欲しいと思っていたので、希望に近いFarmnoteの画面を見た時に導入を決めました。

現場で作業していても、1回画面を開いて情報がパッと見えるのがすごく便利です。またセンサーデバイス「Farmnote Color」は、今まで世の中に無かったものという点で面白さを感じました。足ではなく首に付けるタイプで、使い勝手が良かったのも導入を決めた要因です。

首に付けるタイプの他社センサーもありますが、操作性や視認性、管理ソフトが充実しているファームノート社製品を選びました。

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ご導入による効果は?

「目だけで見て判断に迷うたびに授精師さんを呼んでいたら大変ですが、導入後はそういう時間と手間の無駄が減ったと思います。」

-実際に使用された使い心地や効果は?
Farmnote Colorを導入して、自分の目で見た牛の様子とスマートフォンに届く通知、グラフを照らし合わせることで発情兆候の信ぴょう性がある程度まで判断できるようになりました。

発情なのかそうでないのか、目だけで見て判断に迷うたびに授精師さんを呼び、実際に牛を見てもらっていたら大変ですが、Farmnote Colorを導入してからはそういう時間と手間の無駄が減ったと思います。

「機器もこう判断しているから」とデータを元に種付けを進めることができ、授精師さんからもFarmnote Colorの精度に対しては、「結構当たってる」「ちゃんと反応している」と評価をもらっています。種付け回数は導入以前が2回程度だったのが、現在(※取材当時)は効率的になった分、1回までもう一押しという段階です。

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-製品をうまく活用するコツは?
機器に対する人間の使い方、工夫が大切だと思います。
うちでは分娩前から妊娠鑑定が済むまで Farmnote Colorを装着しており、言わば目印のような役割も果たしています。以前は毎日忙しいと、頭では特定の個体に対する分娩準備の必要性が分かっていても、諸々の作業に追われてうっかり意識から抜けてしまうということもありました。今は注視すべき個体にFarmnote Colorを付けているので、しっかりと意識し、前もって準備も出来るようになりました。

結局、我々の仕事は回転、効率が命だと思います。
発情を見逃してしまった分だけ、その間にお金も労力も使っているわけです。


機器を活用することで分娩間隔が短くなれば回転率もどんどん上がり、結果的に子牛が多く産まれるようになる。そういう流れを作りたいと考えています。また、機器が示す数値・グラフの見方、活用の仕方も重要だと思います。

うちでは Farmnote Colorの活動量データと反芻データを体調変化の発見という観点だけではなく、分娩でも活用しています。
お産が始まる前の牛は行動量が増えるも、反芻時間が少なくなる傾向にあり、数値の変化を見て分娩兆候を推測して準備します。
結果的に分娩まで教えてくれて助かっています。

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-導入されていない方へメッセージはありますか?
個人経営の牧場では毎日忙しくて台帳も日記もつけない、あるいは経験値に頼るだけ、という状態になりがちかもしれません。
これからは、ただ毎日忙しく牛を養うだけという時代ではなく、生産者も一企業として営農を客観的に「見える化」して利益につなげる必要があると思います。

そういう意識を高める上で、個体や作業に関するあらゆる情報を1つのソフトに記録して誰が見ても分かる状態にすることは、とても大事だと思います。年配の方も含め、誰もが簡単に管理ソフトを使えて、その恩恵を得られるような状況が理想的ではないでしょうか。

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-今後のビジョンは?
無闇に拡大するのではなく行き着く先を考えながら、利益と時間的な余裕が生まれるような営農ができればと考えています。子供や孫から畜産業が憧れる職業の1つと思ってもらえるよう、まずは自分自身が目標や夢を持った働き方、生き方がしたいですね。

-牧場のPRをお願いします。
私自身が他県から宮崎に来て、とても素晴らしいところだと実感していることもあり、宮崎県の良さや農作物の美味しさなどを全国の方々にもっと知っていただければと願っています。牧場としては、出荷した牛が肥育農家さんからご評価をいただき、川野畜産の牛が欲しいと思ってもらえたら一番の喜びです。


(終)

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会社紹介

会社名 川野畜産様(宮崎県小林市)
従業員数 5名(取材当時)
本社 宮崎県小林市

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