弊社製品のご導入以前の課題は?
「自然発情の発見を目視で行っており、発情の見逃しや受胎率が上がらない課題を慢性的に抱えていました。」
- 佐々木代表 発情発見率や受胎率の改善に向けてトータルハードマネジメントサービス社(以下、THMS社)からマネジメントを受けるようになり、それからは社員の発情を発見する目を初歩から養い、プログラム授精も始めました。おかげで発情発見率も受胎率も上がったのですが、プログラム授精だけで進めるのはコストの問題もありますし、人間が発情を発見しなければいけないことに変わりはないので、そこからどうやってさらに繁殖を改善するかという壁がありました。
鈴木様 以前は社員が搾乳中や牛舎に行く度に牛を見るようにしており、発情発見に少なくとも1日30~40分は費やしていました。THMS社のマネジメントを受けたこともあって、発情発見率は良い時で当時45%程度。受胎率はもともとは27~28%でしたが、プログラム授精を始めたことにより34%前後まで数値が上がった状態でした。
- -弊社製品導入のきっかけは?
- 佐々木代表 もともとファームノート社の小林代表とは友人としてお付き合いがありました。
製品は関係なく始まったお付き合いで、私自身もあまりITが得意な方ではないので、製品に対して特に関心を強く持ったわけではありませんでした。ただ、一経営者として社員の働きやすさや会社にとって重要な課題である繁殖成績のことを考えた時に、クラウド牛群管理システム「Farmnote」は確かに時代の流れに合ったシステムだと思いましたし、それほどリスキーな投資でもないと判断したので、割と軽い気持ちで導入を決めました。
当時は同じ地域の酪農家たちがFarmnoteを導入しはじめた頃で、ちょうどFarmnoteが普及し始めた先駆けの時期だったと思います。 センサーデバイス「Farmnote Color」は、新しい牛舎とデラバル社のロータリー型パーラー搾乳ロボット「AMR(オートマチックミルキングロータリー)」を導入するにあたって(※2018年5月アジア初導入)、同時に導入を検討しました。
牧場全体のマネジメントを手掛けるTHMS社にも相談してアドバイスを受けながら、コストをかけるからにはどう使えばパフォーマンスが発揮されるかを検討し、経営的な観点で、ある程度先を見込んだ上で導入を決めました。
AMRは労働の省力化はもちろん、牧場の生産を上げることで間接的にではありますが地域の雇用創出にもつながれば、という意図もあって導入しました。ロボットを活用しながら多頭数を飼養して生産を上げていくためには、より緻密な牛の管理が必要になります。Farmnote Colorはその管理を補助するツールだと思っています。
- -ご導入の決め手は?
- 佐々木代表 Farmnoteで決め手になったのは、社員にとっての使いやすさです。
英語表示の牛群管理ソフトも知ってはいましたが、それと比較してもFarmnoteは日本語表示だったので「これなら社員も使いやすいだろう」と判断しました。
Farmnote Colorの方は、機能拡張への期待値が決め手になりました。他メーカーにも活動計はありますが、現状ではFarmnote Colorが最も今後の機能拡張ポテンシャルを感じたので、これから徐々に成長していこうという弊社に合っていると思いました。また、首に装着できる点も良いと思いました。
ご導入による効果は?
「もとは素人同然だったスタッフが機器を活用することで、目に見える改善効果を出せたことに価値があると考えています。」