弊社製品のご導入以前の課題は?
「どれだけ力を入れたとしても、発情の見落としがありました。」
- 今から12年前(※取材当時)に牧場を継いだ時から、世間のイメージにあるような「キツイ、休みがない」という従来の酪農の大変さを何とかしたい、時代に相応しい方法で効率化を図りたいという思いが強くありました。四六時中、牛舎で牛を見ていられる訳ではありませんので、ある程度の頭数がいても少人数でスムーズに営農する為に、搾乳ロボットや給餌ロボット等による省力を目的とした機械化は必要だと考えていました。勿論全部を機器に頼るわけにはいかず、要所は人間が牛を見ておかないとダメだとは思いますが。
今まで酪農をやってきた中では、牛舎にべったりと張り付いて作業をし、繁殖も1日何回も見て、食事中でも牛を見に行くというような時期もありました。但し、このやり方だと成績は何とか維持ができるかもしれませんが時間が全く足りません。どれだけ力を入れたとしても発情の見落としはありました。アルバイトさんやヘルパーさんの雇用に向けて、作業の簡略化が今まで以上に必要になってきたこともあり「人間の目にプラスして発情を判断するためのツールがあればいいな」と思っていました。また、紙の繁殖カレンダーを駆使して繁殖を管理してきましたが、現場で作業している時には記録ができず、読みづらい等の欠点もありました。
- -弊社製品ご導入のきっかけは?
- クラウド牛群管理システム「Farmnote」とセンサーデバイス「Farmnote Color」の存在は数年前から知ってはいましたが、当時の Farmnote Colorはつなぎ牛舎に対応しておらず、直接話を聞いたことはありませんでした。2018年1月にファームノートキャラバン(セミナー)に初めて参加をして、そこで自分がずっと気にかけていた発情検知の重要性を改めて認識し、Farmnote Colorの検知の仕組みも理解をしました。
新しい会社という点も魅力的で、残すはタイミングの問題でしたが、2018年6月にFarmnote Colorがつなぎ牛舎に対応したこともあり、翌月には期待も込めて導入と至りました。

ご導入による効果は?
「授精回数が明らかに増えました。発情発見率に関して25%ぐらいは上がっていると思います。」