ファームノートを使ってみて
「Farmnote を使うことで今まで気がつかなかったことにも気がつけました。
導入、出荷、金額など牛の管理にとても役立っています」
「スマホで現場で入力した内容を、事務所のパソコンで詳しく分析」
- Farmnote導入の経緯を教えてください。
- ブラウンスイス牛を購入している畜産農家が集まる北海道ブラウンスイス協議会でアンバサダーの大塚さんから「Farmnoteって知ってますか?」と聞かれました。「名前だけは知っている程度です」と答えると、「とにかく一度ファームノートのスタッフに会ってみなさい」と勧められました。ファームノートに連絡したらすぐ翌週に牧場に来てくださって。説明を聞いてすばらしいシステムだと思い、導入することにしました。
- 「牧場名のコスモスは、ミクロコスモス(小宇宙)に由来してます」
- 導入前にどのような点を検討されましたか?
- 実は、私自身は導入には慎重だったんですよ。確かに経営者サイドから見たら、すべてにおいて見える化ができるのですごくいい仕組みだなとは思ったのですが、やはり牧場経営は現場がすべて。現場スタッフの使い勝手が一番大事だから、無理強いをしてまでは導入すべきではないと思っていたんです。
ところが、トライアルで1カ月ほど使ってみたら、20代の現場スタッフから「Farmnoteはいつから本格的に導入されるんですか? 導入されたらタブレットもほしいんですが」とスマホ片手に催促されまして(笑)これだけ現場の反応がいいのならと、2015年3月頃から本格導入に踏み切りました。
- 実際にご使用になってみて使い心地はいかがですか?
- すごくいいですよ。特に導入、出荷、金額などの牛の管理の面でとても役立っています。若手の現場スタッフからとても評判がいいです。Farmnoteを使うことで、今まで気が付かなかったことに気付けた部分も多いんですよ。例えば、牛が牛舎間を移動する際、導入前は表に手書きで記入していたのですがそれが不要だということに気が付きました。
また、総じて明らかに「見える化」のスピードが早くなりましたね。調子の悪い牛がいたら、どこから、いくらで買ったのか、知りたいと思ったらスマホを叩いて耳標番号を入力すればすぐわかります。これは現場としては非常にありがたいことです。
それに、もっとこうしてほしいという点が短時間で改善されるのもいいですね。ファームノートの開発陣は現場のことをよく考えてくれていると思います。
今後のビジョン
「すべての人に愛される100年続く企業を目指して」
- 今後Farmnoteにどのような進化を求めますか?
- そうですね・・私自身はあまり問題だとは感じないのですが、あえて言えば、若手のスタッフにとっては起動時間が少し遅く感じられるらしいんですよね。うちは現場第一主義なので、起動時間をもっと早くしてサクサク動くようにしていただければ完璧だと思います。
「広大な十勝平野の西側、日高山脈の裾野にコスモスファームはあります。山からの爽やかな風やきれいな水に恵まれた環境です」
- 今後のビジョンをお聞かせください。
- 私は会社の規模を拡大することではなく、会社の質をよくしたいという思いが強いんです。目指すは、「100年続くいい会社」。いい会社とは、すべての人に愛される会社です。常に肉牛一頭一頭を大切に育て、健康的な牛のお肉を提供し、食べた人の明日を作ることでお客様に愛される会社。常に新しい価値を作ることによって地域に必要とされる会社。そして従業員にとってもこの会社でずっと働きたいと思ってもらえるような、いい会社でありたいと思っています。
- 現在当社で働いていただいている70代の人たちもこれからどんどん卒業していくので、働き方も改革していかねばなりません。今より少ない人数で今と同じ頭数を管理しつつ、しかも一頭当たりの価値を最大化することを目指していきたいですね。そのためにもFarmnoteは絶対に必要なツールなんです。
(終)