農林水産省の「農業分野におけるAI・データに関する契約ガイドライン」について

当社の「ファームノート サービス利用規約(2024年4月1日改定施行版)」(以下、「FN利用規約」といいます。)は、2020年3月に策定された農林水産省の「農業分野におけるAI・データに関する契約ガイドライン」(以下、「ガイドライン」といいます。)に準拠した内容になっていますが、下記の点において相違があります。

  1. ガイドラインでは、当社による提供データ等の第三者への提供は想定されておりませんが、FN利用規約では、当社は、お客様およびお客様が飼養管理する牛を識別・特定できないよう加工等(マスキング処理)したうえで、酪農畜産事業またはこれに関連する事業をおこなう当社の業務提携先に対し、当該業務提携先の顧客サービス向上のために利用することを目的として、提供データ等および本件成果データ(ガイドラインにおいては派生データとして定義されていますが、FN利用規約では後記3.のとおり別の取り扱いをしています)を提供することができるとしています。
  2. ガイドラインでは、当社は当初データにつき、規定された利用目的の範囲内でのみ自己利用可能とし、処分等の行為も制限されていますが、FN利用規約では、当初データにつき利用目的を設けず、また処分等の行為も含め自由に利活用することができるとしています。
  3. ガイドラインでは、当社は派生データにつき、自己利用のみを可能とし処分等の行為も制限されていますが、FN利用規約では、そのような制限に服するのは派生データのうち当社が当社のサービスとしてお客様に対し提供する「本件成果データ」のみとし、「本件成果データ」を除く派生データは、処分等の行為も含め自由に利活用することができるとしています。
  4. ガイドラインでは、お客様は派生データにつき、自己利用を可能としていますが、FN利用規約では、お客様が自己利用可能な派生データは「本件成果データ」のみとし、「本件成果データ」を除く派生データについては、何ら利用権限を有さないとしています。
  5. ガイドラインでは、提供データ等または派生データの利用に基づき生じた知的財産権は、当社とお客様との共有としていますが、FN利用規約では、提供データ等の利用につき基づき生じた知的財産権は従前より当社または第三者に帰属するものを除きお客様に、派生データの利用に基づき生じた知的財産権は当社に帰属するとしています。
  6. ガイドラインでは、当社におけるデータの利用状況についてお客様が監査を実施できる旨の条項がありますが、FN利用規約ではお客様に詳細な情報を提供できる窓口を設置することにより代替しています。

以上