ファームノート代表より、資本・業務提携についてのメッセージ
お客様、Farmnoteアンバサダー各位
いつもFarmnoteをご愛用頂きありがとうございます。ファームノート小林です。
本日、ファームノートホールディングスは、全国農業協同組合連合会(JA全農)、農林中央金庫、住友商事、産業革新機構より、総額5億円の資金調達を発表しました。今回の資金調達による累計調達額は11億円となります。
合わせてJA全農・NTTドコモとの畜産IoTの全国普及推進における業務提携と、住友商事との畜産IoTの世界展開について業務提携を締結したことをお知らせいたします。
実はファームノートは新たに設立された純粋持株会社「株主会社ファームノートホールディングス」の子会社になり、ウェブインテグレーション事業のスカイアークも合わせて子会社化されました。
今回、この資金調達の意義は非常に大きなものだと考えています。
詳細は後ほど記載しますが、まず日本最大の農協(経済事業)であるJA全農さんと農林中金さんが私たちを資金面・事業面で支えてくれる形が作れたのは非常に大きいです。さらに既存株主のフューチャーさん、グリーさん、兼松さんに合わせて、住友商事さんもサポーターに加わっていただきました。資金面では産業革新機構さんも大きくサポートしてくれました。
実は私たちは、日本の農業がより良くなり、さらに私たちが圧倒的成長を目指すには、何が一番良いのか真剣に考えていました。ファームノートを立ち上げて3年。多くのお客様に恵まれましたが、他方、まだまだ全国的に農業をサポートするまでに至っていませんでした。
そこで私たちは、そうだ、農協だ。農協が私たちと組んで、新しいテクノロジーを使って全国の農家をより良くする手助けをする。これが一番、日本の農業のためであろうと思い、今回の資本・業務提携に至りました。
資金調達の詳細は以下の3つとなります。
1.全国への畜産IoTの推進
JA全農さんと私たちは、ICT技術を活用した農業生産者の所得向上に向けて、共同製品開発・普及促進について資本・業務提携を結びました。さらに、この度、NTTドコモさんと業務提携をおこない、JA全農さんとファームノートの取り組みを販売促進面で協力いただきます。この3社協業の上で、Farmnote製品を全国の農協を通じて随時販売開始し、日本の畜産IoT技術普及を推進してまいります。
2.Farmnote Connect 農業の人工知能活用の推進
ファームノートはこの調達資金により、すでに立ち上げたFarmnote Labをさらに推進させるとともに、Farmnote Connectを牛以外の農業に拡張し、農業生産データの自動収集と人工知能の活用が可能な統合プラットフォームを構築します。ぜひ我々とともに農業分野での人工知能活用を推し進めていきましょう。
3.畑作分野への展開と世界展開
住友商事さんとファームノートは、住友商事さんの幅広い海外ネットワークを通じて、畜産向けIoTの海外展開を行います。また酪農・畜産に留まらず、日本で培ったICT技術を世界へ展開するために住友商事と耕作向けプラットフォームの共同開発を進めます。
酪農分野での世界展開は、既存株主である兼松さんとも展開を進めており、両社協力のもと、さらなる海外展開の加速を実現します。
今回の資金調達により、私たちは世界の農業の頭脳を作る、力強いパートナーに支えてもらう形が出来ました。
こちらが私たちの株主兼パートナーです。この体制において、引き続き私が経営を主導してまいります。
国、農協、商社、 IT、これらのパートナーが既存の産業の枠を超えて、Farmnoteの取り組みを推進することで、私たちは日本の力強い農業に貢献します。
この素晴らしいパートナーに恵まれたのも、すべて、Farmnoteアンバサダーの皆さまのおかげであり、皆さまの想いの強さです。本気で日本の農業が良くなることを願い、そして私たちとともに行動をしてくれました。私たちはこれからもずっと、お客様とアンバサダーとともに力強く進めてまいります。
最後に、私は業績の急拡大は偶然起こるものではないと思っています。それは地道に、かつ圧倒的スピードで積み重ねるからこそ起こせるものです。私たちは、強い信頼で結ばれたお客様を増やし、圧倒的成長を続けるからこそ日本の農業に貢献できると強く信じています。そのために一番重要なものは「品質」です。最高のプロダクトは最高の顧客との信頼関係を強く作ることができる、そう信じています。
最近は顧客数が増えたことにより要望が複雑化し、製品の質の成長も鈍化しつつありましたが、それを振り切ってまで会社を成長させる気はありません。
私たちは今後、資金で強引に会社を成長させるのではなく、得た資金で圧倒的でかつ最高のプロダクトを作る体制を整え、地道にお客様との信頼を積み重ねていきたいと思っています。
お客様・Farmnoteアンバサダーのみなさま、至らない点が多いですが、これからのファームノートにご期待ください。共に日本の農業をより良くしていきましょう。
どうぞ、今後ともよろしくお願いいたします。
株主会社ファームノートホールディングス
代表取締役 小林 晋也
グループ社員一同