【連載】地方の再創造。社会課題に挑むリーダーの挑戦⑥

<連載第6回:両パネラーが考える、役所の問題点>

地方創生という言葉はよく耳にしますが、実際はどのようなものなのでしょうか?地方自治体やコミュニティと協力し、地域社会の維持と活性化、社会課題の解決に向けて挑戦していらっしゃる講師にお話を伺ったパネルディスカッションです。


スピーカー

オフィス・コロボックル代表
熱中小学校用務員
堀田 一芙 氏

一般社団法人リディラバ代表理事
株式会社Ridilover代表取締役
安部 敏樹 氏


モデレーター

株式会社ファームノートホールディングス
代表取締役 小林 晋也


<1つ前の記事はこちら>

<モデレーター:小林>
堀田さん、いまのどうですか?


<堀田氏>
やる気の話は僕もその通りだと思うんですけど、僕たち小学校のときは焼け野原の後の横浜だったから雨が降ると傘がなくて学校に来れない子がいたり、僕はサラリーマンの子だったけど家が農家の子も多かったし、商店もいるし、お父さんがいない子もいるし、そういうバラバラな子が強制的に公立校に集められて、6〜7歳ですごい刺激を受けるんですよね。

どんな先生だとかドキドキしたじゃないですか。親の職業も地域も多様な色々な人間が集まる学校に入ると、想像しているより自分の新しい表現力っていうのを身に着ける人が出てくるんですよね。

自分の新しい表現力をつけられるっていうのは凄く難しいことなんだけれども、一回その喜びを知ってしまうとどんどん変わるんですね。そういう人たちが熱中小学校の生徒には多いですね。どういうわけか増えてくる。なぜか僕もわからないんだけども。

たださっきの自治体の話を僕も言わせてもらうと、何人人口がいるから予算がいくらだって国はもう考えていない。そんな余裕ないんですね。国も少し変わってきた。だけども縦割りっていうのは自分の町や村が人材もいないし困っているのになぜ一緒にやらないのって思いますよね、民間だったら。

なんで一人一人で解決しなくちゃいけないの?なんでみんな町おこし隊を雇うの?なんでコンサルを雇うの?って。みんなで一緒になってやればいいじゃんって。普通ですよね、それが。それがなかなかない、うまくいかないんです。役所の問題なんですよね。


<安部氏>
同感ですね。
一番難しいのは経済の本質を理解している人っていないのかなって。役所の場合って助成金とかを3年とか期限つけてやるじゃないですか。あぁいうのって基本的にはいわゆる投資ですよね、民間の感覚で言ったら。

その初期投資したものが一定のところでこう立ち上がって伸びてくれることを前提でお金入れていると。そのリターンが一般の民間企業の場合はIPOやM&Aとかでキャピタルゲインをもらいますよっていう話なんだけれども。

自治体とか公的な機関の場合は、なにか設定した社会課題に対するインパクトというリターンになりますよ、という投資なんですけど。

たぶんこれ投資と思っている人いなくて、実際にほぼ委託と同じような気持ちでやっちゃっている。それは全然お金の使い方が違うよねっていうのがまず一個。あと二つあって、お金の動く時ってどういうときかというと価値の交換ですと。価値の交換って遠ければ遠いほど高いんですよ。

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物理的、価値観的にいろんな意味で距離があるものを価値があるものとすることによって金や価値が動くっていうのが前提なんだけれども、そこの部分を逆行してブロック経済化しようとするじゃないですか。

つまり地元の業者さんでなんとか回しましょうみたいな感じになっているんだけど、それって段々お金使わなくなりますからね。いいじゃん身内なんだからっていう感じで安くなっていくので。実は経済の本質的にはうまくいかないっていうことになるんです。

最後3つ目は、いいものをつくったから儲かる、というのは経済の論理ではないんですよね。
基本的には届け方がうまい人が儲かるんですよ。あるいは届け方を独占できる人が儲かると。AKBは届け方がうまいのであって、AKBが本当に素晴らしい歌をうたっているかはわからない。実際に思っている人いますよ、私の方が歌うまいのに、なのになんで100万枚も売れるの?って。いま100万枚売れることに意味があるのかわからないですけど。

こういうのって表現の世界でも農業の世界でも、あるいはその他のあらゆるものでも、ある程度パブリックセクターが理解しておかないと。パブリックセクターが支援をして地域の産業を伸ばすことはできないんですよ。

逆に言うと自治体とか国っていうのは動かす手段が2つあって、1個は経済のルールをとことんしゃぶりつくすと、経済のルールに乗っかって戦略的に行動しようとするもの。

もう1個は経済のルールそのものを変えましょうっていう形。今言ったように今の経済っていいものを作った人が得するんじゃなくて流通系統、配信する仕組みを独占した人が勝つようになっているんですね。

これだと経済の仕組みとして本来的にいい仕組みじゃないじゃないですか。だからそこをまず変えようよっていうアプローチもあるかなって思っていて。それは分散型の思想だったり、あたらしい経済スキームの開発だったりする。なんにせよ、いずれかのアプローチをとらなきゃいけない。

<連載第7回:社会課題解決はビジネスとして成立するのか?>

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