【全9回】獣医師に直接聞きたい!繁殖管理のベストプラクティス④

<連載第4回:会場からの牧場経営に関する質疑応答>

本講演は2017年12月に北海道帯広市にて開催を致しました「ファームノートサミット 2017Winter」にて酪農・畜産それぞれの領域でご活躍中の獣医師の先生に、牧場経営にて重要となる「繁殖管理」に関するお話と、ご来場者さまの質疑応答にお応えしたプログラムです。


スピーカー

株式会社トータルハードマネージメントサービス
代表取締役 獣医師 佐竹直紀氏

株式会社Guardian
代表取締役 獣医師 伏見康生氏


モデレーター

株式会社ファームノート
プロダクトマネージャー 獣医師 平勇人


<1つ前の記事はこちら>

<モデレーター:平>
ここで、もし会場の方でご質問がある方がいらっしゃれば直接お二方の先生にご質問頂ければと思います。


<会場からのご質問>
繁殖のことでお伺いしたいんですけど、牛1頭が100万円という現状で分娩後200日でも受胎しない場合は見切りをつけるという考え方もあると思いますが、数字的に客観的に見てこれ以上やったら経済的にはマイナスだよ、ということがあればお聞かせいただきたいです。

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<佐竹先生>
非常に難しい問題だと思うんですよね。
外から牛を買われてくる経営なんですか?それとも自家育成をしておられるんですか?


<会場からのご質問者>
まだ会社立ち上げて2年目なので、いま自家繁殖だけでほぼ賄えるような状態です。


<佐竹先生>
そういうことであれば現在増頭中の牛群ということで、維持牛群ということであれば、その頭数を維持するだけの後継牛が上がってきているのかどうかという部分に可能性があるんですけど、農家産業って色々な経営形態があるのでどれがベストってことはないんですけど、年間およそ2割5分から4割くらいの淘汰が必ず起こると思うんですよね。

それに沿った計画の中の一頭なのかというのがひとつ重要だと思います。
(淘汰される牛が)思わぬ一頭なのか、最初から見込んでいる一頭なのか。

あとは未経産牛がどのタイミングであがってくるかというと、タイミングを見計らってその経産牛を淘汰するかどうかと思いますけれども、乳量が出ていれば300日でも400日でも搾っていいと思うんですよ。

そして、それから種付けでも全然いいと思うんですよ。むしろそういう牛のほうが僕はいいんじゃないかと思っています。

牛は周産疾病のリスクがあるんですよね。どんなに素晴らしい飼い方されていてもリスクは決してゼロじゃない。
だから分娩をする分、泌乳量は毎回ピークを迎えているという部分ではあるんですが、同時に周産疾病のリスクは抱えていかなきゃいけないというリスクがあるんですね。

最近よく言われるのが高産乳化・泌乳持続性が改善されているという点から、初回種付けをもっと遅くしていかなきゃいけないんじゃないか、一年一産じゃなくていいんじゃないかと言われ始めているんですよね。

そういう観点から言うと、この牛に今、種をつけるべきなのかどうか、まだ急がなくていいんじゃないかと言うことを考えていくべきだと言われています。300日だから種を付けないということではないと思います。


<伏見先生>
結構つかない牛が多数いますよね。
感染性のものだったり、潜在性の子宮内膜炎であったりそういうものは多いですけど、積極的な子宮洗浄だとか子宮内膜炎の治療でそういう牛は300日以降でも、やっぱりついてきたというそういう事例もあるかとか。


<佐竹先生>
それは意外に多いです。
うちの会社でも積極的に行うんですけれども子宮内への薬剤注入だったり、子宮洗浄だとか、止まらない牛に対する戦術的な治療でしたら積極的に提案しています。


<伏見先生>
和牛に関していえば搾乳していないので早くついてくれないと困るんですよね。
かなり早い段階から子宮洗浄をやったり、子宮内膜炎の摘発、そういうことを積極的に対応して、乳牛もやっているとは思うんですけど、そういうところで改善がみられるのは同じですかね。


<会場からのご質問者>
ありがとうございました。


<モデレーター:平>
今、伏見先生のほうからも積極的に子宮洗浄を介入していったほうがいいのかなっていう話から二つ目のサブテーマです。

成績向上に、繁殖に限らないことにはなってくるかと思うんですけど、成績を向上していくためにより積極的に取り組みを行っていく場合、どういったことがまず挙げられるのか、さっきの話の続きで伏見先生お願いします。

【全9回】<連載第5回:日本の酪農畜産をバージョン1.0から2.0に変える契機>

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