【全9回】獣医師に直接聞きたい!繁殖管理のベストプラクティス②

<連載第2回:繁殖成績の改善前後で約1,700万円の純利収入差>

本講演は2017年12月に北海道帯広市にて開催を致しました「ファームノートサミット 2017Winter」にて酪農・畜産それぞれの領域でご活躍中の獣医師の先生に、牧場経営にて重要となる「繁殖管理」に関するお話と、ご来場者さまの質疑応答にお応えしたプログラムです。


スピーカー

株式会社トータルハードマネージメントサービス
代表取締役 獣医師 佐竹直紀氏

株式会社Guardian
代表取締役 獣医師 伏見康生氏


モデレーター

株式会社ファームノート
プロダクトマネージャー 獣医師 平勇人


<1つ前の記事はこちら>

<モデレーター:平>
それが妊娠率を改善することで、早ければ一年で実現することも可能?


<佐竹先生>
そうなんです。それを乳量だけで実現しようとすると牛が壊れます。おそらく不可能ですし、やろうとすると相当なリスクになります。

でも繁殖を改善するということで、それが大きなリスクを伴わずに大幅な乳量アップが実際に出来てしまうということをまず理解してもらうわけですね。ちょっとここでスライドをご覧ください。

4.png

(データ提供:佐竹先生)



うちのお客さんの資料ということで使わせてもらったんですけれども、とある農場です。
繁殖成績が改善する前は妊娠率12%、改善した後は20%になったんですよ。経産頭数は一緒です。
出荷乳量が結果として1,940tくらいから2,200tくらいになりました。この農場は今年も2,200tを突破しています。

繁殖成績の改善前後で約1,700万円の純利収入差

<佐竹先生>
繁殖成績が改善したことで、変化したであろう収支だけを青色の改善前とオレンジ色の改善後で比べたんですが、この試算の前提条件に関してはここ数年間でほぼ変化がないことが前提での試算です。

その中でこの農場でも改善前と改善後で約1,700万円の純利収入の差があります。
これ純利ですからね?それを一頭当たりの計算で頭数で割ると8万円くらいの収益性が良くなっているということなんですよ。

どうしてそんなことが起こったのか?
繁殖成績が良くなると、それだけ分娩頭数が増える。そうすれば農場の搾乳日数っていうのもどんどんマイナスされていって農場の泌乳曲線がどんどんピークに近くなっていくんです。

そうすることで全く同じエサ、全く同じ管理で、乳量というのは本当に増えます。
元々、繁殖成績がのっていなかった状態だと1頭あたり28キロがいいところなんですよね。
これ以上出そうと思ってエサをあげてもおかしなことがおこります。

だけど繁殖性を改善していった結果、全く同じエサ、全く同じスタッフ、全く同じ管理で36キロくらいまでは軽く伸びます。本当にそれくらいのインパクトがあるんですよね。


<伏見先生>
乳牛っていうのは乳量っていうのが大きく収益に反映されてくると思うんですよね。

和牛にないことって、和牛ってもっと計算簡単なんですけども、ある程度これくらい分娩間隔が短くなったからどれくらいだろうって計算が簡単にできてしまって、劇的な改善っていうのはなかなか難しい所あるので、和牛界からは嫉妬する話題ですね。


<佐竹先生>
逆に難しいところでもあるんですけどね。


<伏見先生>
そうですよね。簡単なミッションではないと思うので、和牛に落とし込むと年1産できているかどうかっていうのはかなり大事なポイントです。

いま妊娠率の話だったんですけど1サイクルが早くできれば、だいたい和牛だとどれくらい儲かるのかというと、もう簡単で2つしかないんですよね。

エサ代、どれくらいかかっているかというと、だいたい和牛で1頭当たり、減価償却や人件費等も含めて規模にもよりますが、ざっと700〜1000円くらいなんですね。差異も含めて40日700円計算で約2万8千円です。

知れてるんですよね、インパクトが。
計算が簡単なので、じゃあ10年かかったら1頭多いだろうとか、2頭多いだろうというのが年になったらどうなるのっていう感じになってきて。やっぱり限界が見えてくるところがあって、それは嫉妬しますね、和牛界から見ると。


<佐竹先生>
和牛は和牛で、難しさがあるんだろうなと思うんですけね。

【全9回】<連載第3回:農場の成績改善に向けたコンサルティングとは>

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