【全9回】獣医師に直接聞きたい!繁殖管理のベストプラクティス①

<連載第1回:繁殖成績が改善することで、一頭当たり年間で約6〜8万円の純利が上がる>

昨年12月に北海道帯広市にて開催を致しました「ファームノートサミット 2017Winter」ですが、ご来場を頂けなかった方々からのご要望にお応えし、一部の講演プログラムの内容を連載形式にてご紹介したいと思います。

本講演は酪農・畜産それぞれの領域でご活躍中の獣医師の先生に、牧場経営にて重要となる「繁殖管理」に関するお話と、ご来場者さまの質疑応答にお応えしたプログラムです。


スピーカー

株式会社トータルハードマネージメントサービス
代表取締役 獣医師 佐竹直紀氏

株式会社Guardian
代表取締役 獣医師 伏見康生氏


モデレーター

株式会社ファームノート
プロダクトマネージャー 獣医師 平勇人


<モデレーター 平勇人(以下、モデレーター:平)>
おはようございます。
本日はファームノートサミット2017 Winterにご来場を頂きましてありがとうございます。

このホールでは技術セッションということで、まずはその第一弾として「獣医に直接聞きたい!繁殖管理のベストプラクティス」というテーマで、第一弾のセッションを始めさせて頂きます。

本日ご登壇いただくのは、株式会社トータルハードマネージメントサービス代表取締役の佐竹 直紀先生と株式会社Guardianの代表取締役の伏見康生先生です。

そしてモデレーターを務めさせて頂きます、株式会社ファームノートの平と申します。
では佐竹先生から簡単に自己紹介をお願いします。


<佐竹直紀氏(以下、佐竹先生)>
皆さんおはようございます。
2.png

写真:佐竹先生



株式会社トータルハードマネージメントサービス
代表取締役 佐竹直紀氏

1998年大学卒業後、株式会社トータルハードマネージメント社に入社。2015年同社代表取締役に就任。 2015年には子牛の哺育期専門の預託牧場である株式会社トータルハードカーフサービスを開業し、問題を抱える顧客農場の子牛管理を請け負っている。目指すのは酪農場の繁殖マネジメントと一般診療をとおして、農場全体を見渡すことのできるコンサルタント獣医師。これまでの獣医療の型に捉われず、酪農場が抱えている問題解決のため「自分にいったい何ができるのか?」を真剣に考えている。


北海道の別海町から来ました、株式会社トータルハードマネージメントサービスの佐竹と申します。本日はこのような機会をいただきまして、大変うれしく思います。

簡単な自己紹介をさせていただきますと、千葉県出身の45歳です。
現在、家内と4人の子供がいまして、こちらの方の繁殖成績も抜群でございます。(笑)

趣味は、お酒とマラソンと登山です。最近は冬の登山を行っておりまして、ストイックなことが好きなわけではなくてマラソンを走った後のビールが旨い、冬山から帰ってきた後の熱燗が旨いというそれだけの動機でやっております。

日常の仕事ですが、別海町は皆さんもご存知の通り酪農家の町です。

全てのお客さんが酪農家さんで、酪農家さん相手に一般診療と繁殖のマネジメント、そしてコンサルティングを行っております。

本日は私の一番得意な「繁殖マネジメント」のお話をさせていただけるということで、皆様に何かひとつでもいい情報をお渡しできればと思っております。どうぞ最後までよろしくお願いします。


<モデレーター:平> ありがとうございました。では、伏見先生お願いいたします。


<伏見康生氏(以下、伏見先生)>
みなさんおはようございます。
3.png

写真:伏見先生



株式会社Guardian
代表取締役 伏見康生氏
1980年11月 埼玉県に生まれる
2008年 3月 鹿児島大学農学部獣医学科 卒業
2008年 4月 有限会社シェパード 入社
2012年10月 山口大学大学院連合獣医学研究科博士課程 入学
2016年 3月 学位取得(獣医学博士)
2016年 3月 有限会社シェパード 退職
2016年 4月 株式会社Guardian 設立


私は1980年生まれの37歳です。
鹿児島大学の獣医学科を卒業しまして獣医師を目指したときに、実は隣に座っていらっしゃる佐竹先生のトータルハードマネージメントサービスに応募したんですけれども、残念ながら落とされてしまいまして(笑)

鹿児島にあります有限会社シェパード中央家畜診療所にて肉牛の診療とコンサルティングを学び、2年前に独立して自分の会社を立ち上げました。

業務としまして北海道と鹿児島の主に2つの農場のコンサルタントをさせていただいてます。
どちらも乳肉複合形態です。

佐竹先生が先ほど趣味なども仰られていたので、僕も趣味について簡単に。
趣味は魚つきでして、鹿児島にはたくさん離島がありまして、見たこともないような巨大な魚がウロウロしているんです。そのウロウロ泳いでいる魚をモリでつくというのを趣味にしています。

今日は一番最初のプログラムということで、この場を温めるようなことが私たちの役目だとも思うので、ざっくばらんにやっていきたいと思います。皆さんも参加できるような形にしたいと思いますので、よろしくお願いいたします。


<モデレーター:平>
ありがとうございました。
最後に、モデレーターを務めさせて頂きますファームノートの平勇人と申します。
現在34歳なんですが、私がファームノートに入ったキッカケをちょっとここでお話しておこうかなと思います。

以前は電子システムを自分で作るIT関係の仕事をしていたのですが、当時から日々チェックをしていたトータルハードマネージメントサービスさんのブログ記事でファームノートの存在を知り、縁あって入社に至りました。

新鮮で刺激的な情報を発信されていらっしゃる著名な先生方と、今日ここでセッションできるというのは非常に光栄です。どうぞよろしくお願いします。

さて、本プログラムのメインテーマが「繁殖管理のベストプラクティス」なのですが、まずは基本的なところから話を進めていきたいと思っています。

繁殖管理の基本だけど重要なポイントというのがいくつかあると思うんですが、まずひとつ目として「VWPをいかに早く進めていけるか」というその意義について教えて頂きたいなと思います。

繁殖成績が改善することで、一頭当たり年間で約6〜8万円の純利が上がる

<佐竹先生>
VWP後、速やかに妊娠させることの重要さという話も勿論大事なのですが、私が農家さんに対して最初に必ずお話をするのが"酪農場の繁殖成績が改善することで、どれだけ酪農場の経済がうまく回るのか" そして "繁殖成績が改善することで酪農場の日常管理がいかに楽になるのか"という、この二点をまず酪農家さんにイメージしてもらうことから始めます。

これは私の会社の調査でも、世界的にも「繁殖改善と農場の経済性」という部分が研究されているのですが、およそ妊娠率が15%くらいから20数%に上昇することで、一頭当たり年間で約6万円から8万円の純利が上がるといわれています。

純利ですから、税金も引かれて、経費も引かれた純粋な利益です。
一頭当たりそれくらい上がるといわれているんです。つまり100頭の農場であれば年間600万円から800万円くらいの純利が上がってしまうんですね。

1,000頭規模であれば6,000〜8,000万円の純利です。ちょっとしたサプライズの金額ですよね。

実際1頭当たり年間で約6〜8万円の純利が年間上げる為には、どうしたらいいか?
例えば乳代で計算しましたら色々経費等を考えると、その3〜4倍の収益を上げなければいけないわけです。これを乳量で計算をしますと、1頭当たり年間約2,000キロから3,500キロくらい上げることと同じくらいインパクトがあると思うんです。

【全9回】<連載第2回:繁殖成績の改善前後で約1,700万円の純利収入差>

この記事をシェアする

メールでのお問い合わせ

酪農・畜産生産者さま以外の方はこちらからお問い合わせください

お名前 必須
会社名・牧場名 必須
メールアドレス 必須
電話番号
都道府県
市区郡
飼育頭数
経営形態
お問い合わせ内容 必須

以下の個人情報のお取り扱いについてご同意の上、送信ボタンをクリックしてください。

株式会社ファームノート(以下、「ファームノート」といいます)は、お客様がファームノートWEBサイト又はファームノートの提供するサービスをご利用される際に開示していただく、お客様の氏名、住所、電話番号、メールアドレス等の情報や、サービスのご利用の履歴等(以下、「個人情報」といいます)を取得させて頂く場合がございます。
ファームノートは、個人情報保護法の趣旨のもと、このプライバシーポリシーに則って個人情報を取り扱います。

1.個人情報の利用目的について

ファームノートは個人情報を以下の目的で利用させていただきます。
1.ファームノートの事業活動の実行、改善及び変更等をする際に利用させていただきます。
2.お客様への資料の発送、お問い合わせのご回答などに、氏名、住所、電話番号、メールアドレスなどの連絡先情報を利用します。
3.お客様にファームノートが行うキャンペーンや商品・サービスのご案内をするために、ご利用された履歴や、お客様の氏名、住所、電話番号、メールアドレスなどの連絡先情報を利用します。
4.ファームノートのサービス改善を行うために、お客様から寄せられたご意見やアンケートの結果、ご利用履歴・お問い合わせ履歴などを利用します。

2.個人情報の管理について

ファームノートは以下の体制で個人情報を管理します。
1.個人情報保護法やガイドラインに従って必要な内部体制を整備し、従業員から個人情報の取扱を適正に行う旨の誓約書を取得します。
2.個人情報の利用を業務上必要な職員だけに制限し、個人情報が含まれる媒体などの保管・管理などに関する規則を作り、個人情報保護のための予防措置を講じます。
3.システムに保存されている個人情報については、業務上必要な職員だけが利用できるようアカウントとパスワードを用意し、アクセス権限管理を実施します。なお、アカウントとパスワードは漏えい、滅失のないよう厳重に管理します。
4.サービスに支障が生じないことを前提として、個人情報の受領時からファームノートが定める期間経過後、ファームノートの判断において個人情報は随時削除していきます。

共同利用

ファームノートは、利用目的の達成に必要な範囲で、個人情報をファームノートのグループ会社と共同利用いたします。なお、ファームノートのグループ会社とは、株式会社ファームノートホールディングス及びその子会社(株式会社ファームノートホールディングスが議決権の過半数を直接又は間接に保有する会社をいいます。)を意味します。

共同利用される個人情報の項目は、お客様の氏名、住所、電話番号、メールアドレス、サービスのご利用の履歴などお客様によるサービスのご利用によりファームノートのグループ会社が取得させていただく情報です。
共同利用の目的は、上記の「個人情報の利用目的について」に記載された利用目的と同じです(但し、共同利用の利用目的については、「ファームノート」を「ファームノートグループ」と読み替えるものとします)。
共同利用における管理責任者は、ファームノートとなります。お問い合わせについては、お問い合わせフォームよりお問い合わせください。

個人情報の開示について

1.ファームノートは、お客様の同意がない限り、個人情報を第三者に開示することはありません。ただし、以下の事例に該当する場合はその限りではありません。

・法令に基づき裁判所や警察等の公的機関から要請があった場合

・法令に特別の規定がある場合

・お客様や第三者の生命・身体・財産を損なうおそれがあり、本人の同意を得ることができない場合

・法令やファームノートの利用許諾 ・注意事項に反する行動から、ファームノートの権利、財産 またはサービスを保護または防禦する必要があり、本人の同意を得ることができない場合

2.お客様から個人情報の開示要請があった場合は、本人であることが確認できた場合に限り開示します。

注:本人確認の方法
本人であることが証明できるもの(免許証、保険証など)の写しを、ファームノート宛にご郵送してください。内容を確認させていただき、本人であることが明確になり次第、開示させていただきます。

5.苦情、ご質問やご提案について

苦情、ご質問やご意見がございましたらお問い合わせフォームよりお問い合わせ下さい。