【連載】地方の再創造。社会課題に挑むリーダーの挑戦①

<連載第1回:阿部氏のご紹介>

2017年12月に北海道帯広市にて開催を致しました「ファームノートサミット 2017Winter」ですが、ご来場を頂けなかった方々からのご要望にお応えし、一部の講演プログラムの内容を連載形式にてご紹介したいと思います。

地方創生という言葉はよく耳にしますが、実際はどのようなものなのでしょうか?地方自治体やコミュニティと協力し、地域社会の維持と活性化、社会課題の解決に向けて挑戦していらっしゃる講師にお話を伺ったパネルディスカッションです。

スピーカー

オフィス・コロボックル代表
熱中小学校用務員
堀田 一芙 氏

一般社団法人リディラバ代表理事
株式会社Ridilover代表取締役
安部 敏樹 氏


モデレーター

株式会社ファームノートホールディングス
代表取締役 小林 晋也


<モデレーター 小林 晋也(以下、モデレーター:小林)>
このプログラムでは「地方の再創造。社会課題に挑むリーダーの挑戦」というテーマでセッションを始めさせて頂きます。本日ご登壇いただくのは、オフィス・コロボックル代表 熱中小学校用務員の堀田さんと一般社団法人リディラバ代表理事 株式会社Ridilover代表取締役の安部さんとなります。
まずは安部さんから自己紹介をお願いします。


<安部 敏樹 氏(以下、安部氏)>
来ていらっしゃる方からしたら、どんな話があったら面白いってあるのですかね?


<モデレーター:小林>
聞いてみましょうか?


<安部氏>
そんな無茶ぶりしていいんですか?(笑)
ほとんどの方が我々の話を刺身のツマくらいで聞いていると思うので、少し軽い感じで聞いてもらえたらと思います。ちなみに初帯広でして、先ほど初インデアンカレーをいただきまして非常に旨いですね。

(会場から拍手)

名物と言われているから豚丼食べに行こうかなって思って「この辺の旨いものってなんですか?」って聞いたら、どの人に聞いても豚丼はでてこなくて、帯広といえばインデアンカレーだ、と。それを食べないと道民の中に入ってこれないよ、みたいな言われたので。確かに旨かったですね。


<モデレーター:小林>
完全に帯広市民になれましたよ(笑)


<安部氏>
認めてもらえました。(笑)


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(写真:安部氏)


<モデレーター:小林>
ようこそ帯広へ!


<安部氏>
はじめまして、こんにちは。
リディラバという非常に発音しづらいNPOみたいなものと、会社をやっているものでございます。よろしくお願いします。


一般社団法人リディラバ 代表理事
株式会社Ridilover 代表取締役 安部 敏樹

1987年生まれ。東京大学在学中に、社会問題の現場を学ぶ旅行「スタディツアー」を提供する「リディラバ」を立ち上げる。 24歳のときに史上最年少で東京大学にて授業を担当し、同大学で教員向けにも講義を持つ。現在も東京大学大学院博士課程に在籍中で、複雑系を専攻。 2017年にはForbes誌が選ぶ"アジアを代表する30歳以下の社会起業家30人"に選出された。著書に『いつかリーダーになる君たちへ』(日経BP社)、『日本につけるクスリ』(竹中平蔵氏と共著 / ディスカヴァー・トゥエンティワン)がある。


何をやっているかというと、一言でいうと地域の課題とか社会の課題っていうものを旅行商品に変える活動を8年ぐらい(注:イベント当時)やっています。元々はボランティアの団体でしたが、ここ数年はビジネスとしておこなっております。

自己紹介というとこれで終わるんですけど、私の個人的な話を少ししますと、今日ここでたくさん話されている酪農・畜産とか農業分野はまったく詳しくないですね。じゃあ、何が詳しいかというと元々マグロを獲っていたんですよ。なので水産業はまぁまぁ詳しいです。

皆さんマグロって食べたことありますか?おそらくありますよね?日本という国はマグロが好きですから。じゃあ、マグロ獲ったことがある方はいらっしゃいますか?

(会場見回す)

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(右:安部氏 中央:堀田氏 左:モデレーター小林)


いない?!これは由々しき事態ですね。

他の農産物もそうだと思っていて、食べたことがあるものを自分の手で獲ってみるのって大事じゃないですか?牛も、野菜もそうだと思うんですよ。

私19歳くらいの時に色々あって急にマグロを獲るということになりまして、オーストラリアとギリシャに行ってマグロを仕留めに行く仕事を5年近くやっていました。

マグロってどうやって獲るかわかります?はえ縄とか、まき網とかいろんな漁があるんですけど、私は変わった取り方をしていまして。ある程度ゲージで囲うのですが、囲った後に飛び込んで、素手で取るっていう、そういう変わった漁法をやっていました。人生で初めて仕留めた本マグロは重さ355キロ。オーストラリアでインドマグロ、ギリシャで本マグロを獲ってました。

同じ100キロだったとしても、インドマグロより本マグロのほうが圧倒的に強いんですよ。根性が違う、乙女と荒くれ者の大将みたいなくらいに差がある。エラに手をつっ込んで網とかに押し付けてしまえばある程度仕留められて、やさしく抱いて船まで持っていけるのがインドマグロ。仕留めたと思っても、何度も暴れてアバラを折られるのが本マグロ。

この話だけで1時間は話せちゃうのでこのぐらいにしときましょう。この間30歳(注:イベント当時)になったばっかりでして、もう少し真面目に自己紹介すると半分大学の研究者、半分社会問題を扱う事業をやっている経営者、数年前まではマグロを獲っていたという人間です。

大学の専門は複雑系とか脳神経科学とかが専門でした。
それとは別に社会問題を事業化するというのが東大でとても評価していただいて、24歳の時から東大で授業をしていたりとか、あとは26、7歳くらいの時から東大の先生の先生をやるっていう仕事がありまして。凄くやりづらいのですが、自分が教わった先生たちに対して、「皆さんの授業はもっとこうしたほうがいいですよ」っていう形で教え方に関して示唆を与えるような講義もしていました。

なので東大の学生にも教えるし、理系の1年生の初年度の授業を扱う教授とか准教授とかにも授業をしているということをやっています。興味があったらそういうのも本になったりしているので読んでみてください。

で、本業はですね、社会問題を扱っています。

社会問題ってなんで解決しないかわかります?地域の問題とか社会の問題ってなんで解決しないのか。
私たちがいろいろ仮説を立てては、崩してって繰り返していった結果、非常にシンプルな理由が3つ出てきました。

1つ目は皆さんほぼ興味がないこと。まぁ所詮他人事ですからね。社会問題に全然興味ないですよね。
2つ目は社会問題というのが情報として見える化されてない。可視化されていない。だからわからないということ。
3つ目は興味を持って情報も手に入れるとこまで行ったとしても、関わり方がわからない。

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(写真:安部氏)


我々はそれぞれを壁にたとえているんですが、最初のが"興味関心の壁"。そもそも興味ないよと。2つ目が"情報・可視化の壁"。興味をもったとしてもどこにいったらその元の問題にいくのかわからない。3つ目が実際に"現場"の壁。関わろうとしてもどうやって関わったらいいかわかりません、と。

ちなみに地域の課題ってだいたい同じですよね。地元の問題とかそんなに興味ないじゃないですか。自分が関わったときに初めて問題になるのだけれど、自分に関係のない問題は興味がないというのがあって。

そういうものをどうやって関心持ってもらいますか、というのを仕事にしています。こういう社会問題の現場に旅行商品をつくることで多くの人が関わりやすい入り口になればいいなと思っています。。最近は結構、色々な省庁から賞とかもいただいていて、国の委員会で政策を作ったりもしています。

あらゆるテーマの現場にツアーをつくると。そして学んでもらって知ってもらう人を増やすという仕事をしている安部でした。よろしくお願いします。


<モデレーター:小林>
堀田さんこの勢いに乗れますか?(笑)


<堀田 一芙 氏(以下、堀田氏)>
すごい人と対談させてもらえたなと(笑)


<モデレーター:小林>
じゃあ次は堀田さん、自己紹介をお願いします。

<連載第2回:パネラー堀田氏のご紹介>

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