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田上牧場

田上 貴章様

酪農

「従来の農業のやり方と新しいやり方との間にいるのは我々30代」と話す、北海道広尾郡大樹町の田上牧場・田上貴章さまに、Farmnote / Farmnote Colorご導入による感想や効果をお聞きしました。

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弊社製品のご導入以前の課題は?

「発情の見逃しや無駄な廃用が課題でした。」

うちの牧場はフリーストール牛舎で、パドックも家から見えない位置にあり、牛の様子が把握しにくい状態でした。そういう環境もあって、人の目ではどうしても発情を見逃してしまい、これをなんとかできないかという課題がありました。

発情を誘起するためにPGを打っても個体によって反応に差もあるし、発情兆候をうまく見つけても効果的に種を付けることができなければ仕方ありません。それに1頭あたりの乳量が増加すると発情兆候が弱くなり、どうしても見逃してしまうことがありました。

また、無駄な廃用という課題もありました。
目で見て疾病の僅かな兆候があっても裏付けがないので、「病気かも」と思いつつも対策が打てず、気が付いた時には重症化していて悔しい思いをしたこともありました。

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弊社製品ご導入のきっかけは?
現在60歳を超える父は長年の営農経験から、発情発見など牛の様子を目視だけで管理することの限界を知っており、それに"新しい物好き"ということも手伝って「これからの時代はITを有効活用するべき」という意見を持っていました。

一方、私の方も元々はサラリーマンでしたから、営農の中にITをどんどん取り入れていきたいと考えていました。それに近年は乳価が高くなっているということもあり、投資するには良い時期だろうと判断しました。

IT機器を導入することで1頭でも2頭でも発情を発見して子牛を増やすことができるのであれば、それだけでも価値があると思ったのです。


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私は過去に他社のセンサーを使っている農家さんに酪農ヘルパーとして行ったことがあり、当初はその他社製品がいいのではないかと思っていましたが、父がファームノート社の製品に目をつけていました。

父は同業の仲間達がファームノート社について話しているのを聞いたことがあって既に存在を知っていたのですが、私はその時はまだファームノートの名前も知らない状態。でも父をきっかけに興味を持ち、実際にファームノート社の方からクラウド牛群管理システム「Farmnote」、センサーデバイス「Farmnote Color」のお話を実際に聞いてからはすぐに取り入れる方向で検討を始めました。


ご導入の決め手は?
父は同業者から「汚れやすい」「足から落ちやすい」「取り付けに苦労する」という口コミを聞いていたため、足ではなく首につけるFarmnote Colorが良いという判断でした。

私自身はファームノート社の方とお話して、提供されるサービスが単なるセンサーに留まらず、ITを十分に活用したシステムであることと、ファームノート社が元々農業から出発していないITベンチャー企業であるという点に惹かれました。「面白そうだな」「いっしょに頑張りたい」という前向きな気持ちで導入を決めました。

ご導入による効果は?

「繁殖障害で廃用した牛が前年比で半数以下に、妊娠率も16%から19%に改善しています。」

実際に使用された使い心地や効果は?
特に複雑なこともなく、すぐに直感で使うことができました。毎日、牛舎に行ったら作業を始める前にスマートフォンを開き、発情予定牛と反芻低下牛を確認します。作業中は発情の可能性が高い牛の個体データを見ながら搾乳を行います。そして作業終わりに活動を記録して、最後にもう一度全てのデータをチェックします。


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製品を導入して一番変わったのは、Farmnote Colorによって数値化されたデータがあることで、より牛の活動を注視するようになった結果、繁殖障害や疾病による無駄な廃用が減ったということです。

今年度、繁殖障害で廃用した牛は前年度に比べて半数以下になりました。また今年の夏は湿度が高かったので大腸菌が流行っていたのですが、反芻低下のリストから調子が悪い牛をすぐに見つけ「これは大腸菌が原因だな」と気がつくことができました。結局、4頭が大腸菌にかかっていたのですが、早めに対処したことで2頭は重症化を防ぎ、助けることができました。今までだったら4頭すべて廃用になっていたところです。

中小規模の牧場では、1頭でも死亡すると乳量減少や新たに牛を導入するコストなどダメージが大きいため、今回のように疾病を早期発見して重症化を防げたことは貴重なメリットでした。

さらに受胎率についても、Farmnoteを見て授精適期時間を参考に種付けを行うことで、実際に数値が上がってきています。
妊娠率も16%から19%に改善しています。


業務効率の面では、乾乳牛の反芻低下を分娩タイミングの参考にすることで夜中の見回りが減りました。

以前は、夜中に何回も見に行ったり、大切な牛だったりすると夜22時から夜中2時くらいまで牛舎で待機することもありましたが、今は自宅でスマートフォンを開けばある程度は異変を読み取ることができるのでとても便利です。



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導入されていない方へメッセージはありますか?
今は農業における業務のIT化の過渡期で、アナログとITが混在している時期です。特に従来のやり方と新しいやり方の間にいるのが、私のような30代。私もいまだに父、母のために紙に記録したりもしていますが、私より若い世代のことを考えると、紙に書く時代は終わりつつあるのではないでしょうか。ゆくゆくはスマホやパソコンで牛の情報を管理することが主流になることも十分考えられるので、特に私と同世代の酪農家さんは今から始めておいた方が良いのでは、と思います。


今後のビジョンを教えてください。
牛の頭数を増やす方向ではなく、Farmnote Colorを使って繁殖を改善し、無駄な廃用を減らして頭数を維持していきたいと考えています。
以前は必要な牛でも仕方なく廃用にして、新しい牛を仕方なく入れるという状況がありましたが、これからは繁殖をうまくまわして必要な後継牛を確保し、今後3年以内には余剰の個体を販売できればと考えています。余裕を持った牧場経営をすることが理想であり目標でもあります。

(終)

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田上牧場

経営形態 酪農
飼養頭数 170頭
Farmnote Color導入時期 2017年9月
所在地 北海道広尾郡大樹町
従業員規模 5名(取材当時)

価格は? 他の導入事例は?
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株式会社ファームノートは「世界の農業の頭脳を創る」を理念とする農業 ICTソリューションカンパニーです。最先端の技術で酪農・畜産の生産性向上と効率化を推進し、日本の強い農業と持続可能な地球の豊かさ、人々のよりよい「生きる」に貢献したいと考えています。

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