導入事例

有限会社 竹下牧場様(北海道中標津町)

こんな時だからこそ、もっとよくする挑戦をしたい。次の大きな波がきた時にも、今蓄積しているFarmnoteのデータが活きてくると考えています。

ファームノートを使ってみて

「会議の時にもFarmnoteを活用し、数字に基づいて話をする。PDCAを繰り返しながら有効な対応策をちゃんと把握できます」

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平成18年に法人化し労務環境をさらに整えた。

Farmnoteの導入経緯を教えて下さい。
「共通の知人に代表の小林さんをご紹介いただき、第一回のファームノートサミットに行きました。元々ITが苦手だったんですが、そのころちょうどAppleに開眼して"クラウド"の概念を理解しかけていたところだったんですね。なのでFarmnoteの話を聞いてとても興味をもちました。
実は僕はスマホ出たての時にAndroidを買って、全然わからなくてガラケーに戻ったんです。そんな私も次第にスマホを使いこなせるようになってきた、2014年の秋口から使い始めました。まずは従業員にスマホを配りました。配った意図は「自分のを使わなくていいよと。気兼ねなく使えるからガンガン有効活用してね」と。
スタッフの方の反応はいかがですか?
「はじめの頃は、通常の仕事に打ち込み作業が増えてしまうので正直不満も出ていました。なので、あえてしっかりと打ち込みの時間を設けるようにしました。打ち込みのための残業も可で、その分の残業代もしっかり出しています。掃き掃除をするのと同じように、見える化のための打ち込みの時間も、大事な仕事であるという認識を浸透させるよう努めました。
2~3ヶ月もしたら、ガラケーしか使ってなかった人も使いこなせるようになっていましたよ。あとは対応策として、誰かがやる、ではなくて、入力の振り分けを担当業務ごとにしっかりと決めていました。
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自走ミキサーにより効率よく餌を給餌する。
Farmnoteを定着化するためにやっていることはありますか。
「毎日定時にミーティングをするのですが、その際にかならず数字の話を出すようにしていました。「あの数字Farmnoteでどうなってる?」などのように、会議の際にFarmnoteを活用しながら数字に基づいて話をする。すると数字の重要性が染みこんでいくんですね」
Farmnote導入前の課題について教えていただけますか。
「今まで人数が少ない時は単発的な会話でよかったけれども、人数が増えてきたので、まさしく数字的な会話をしないといけないなと考えていたところでした。去年よりどうなったのか、何度乳房炎になっているのか、などの把握がなかなかできていない状況でした。莫大な資料を紐解けばわかりますが、あまりに手間なのでそこまで手が回らないという状況でした。
牧場内のミーティングでも、「この牛なんか乳房炎多いよね」というような、各々の感覚での会話が多かったです。
なので、PDCAサイクルの中で、結果どうだったのかが曖昧なまま日々が過ぎていました。
「今回これを変えようか?」という施策にも、「なんかよくなったかな」「いや変わらないんじゃないの?」などと改善案が明確に効いたのかが把握できていなかったです
個体の管理に関しては、ミルクメーターと万歩計を使っていたので早くから意識して取り入れていました。
その他の病症や牛の状態などは手付かずで、また、情報管理に関しては私しかやっておらず、私がみて、それぞれに指示をだしていた状況でした。
従業員も参加しているというよりは、トップダウンに従うというスタイルだったなと思います。
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アフィミルクの万歩計とミルクメーターを導入している
Farmnote導入後はいかがですか。
「今まさにスタッフの行動が変わっている真っ最中です。
はじめは打ち込みに対しての不満もありましたが、入力した後に見えるものが見えてきたので、仕事の意識づけがついてきました。
病気の原因も見えてきやすくなりました。個体の何かが気になったら、すぐFarmnoteをみる、というようになりました。
具体的に使いやすい機能はとして、乳検は書きやすくなったなと感じています。
その日にみんなが入れてくれるので、牧場にいなくてもその日の牧場の状況がわかるようになりました。安心ですね。

竹下牧場様の取り組み

「酪農の仕事をホテルに例えて考えています。顧客が牛で我々はホテルマン、そう考えると新たに見えてくるものが。」

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放牧地には、のびのびと過ごすブラウンスイス牛も

竹下牧場様の理念やストーリーをお聞かせください。
「うちは昔から従業員の方と牧場を運営しており、父の教育の一環で毎朝、搾乳など酪農の仕事をしてから登校していました。
20才のから父と共に竹下牧場で働き出し、60をすぎる父から経営移譲される形で社長になったのは23才の時です。
周りにあるものは全て父達が創ってきてくれたものだったので、当時の目標は30才までに自分の牛舎を建てよう、でした。
これは自分の経験から若手にも言っています。単純に、牛舎ってだいたい25年ローンなんです。
それを40才だと完済が65才。でも30才で建てれば、がむしゃらにやる気と熱意を持って働ける一番いい時期なのでさらに拡張することも前倒しで完済することも可能だなと思いまして。 2006年31才で牛舎を新築し、もともと牛舎に150頭ほどいたのですが、200頭にしました。
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平成18年に建てられた牛舎には約210頭の牛が
しかし2001年に、牛舎がたった一晩で雪害で潰れるという大事件がありました。
50頭が生き埋めになり、決死で助けるも、25頭が廃牛になりました・・。
呆然と落ち込みましたが、それをバネに反骨精神みたいなものが芽生え、潰れた牛舎の屋根の修復工期を遅らせ今まで都合が悪く感じていたものを全て取っ払い、あえて新しく設備投資をしました。そして残った牛をさらに大切にしました。
そうしたら、25頭廃牛というマイナスがあるにも関わらず、結果的に出荷乳量が変わらなかったんです。
竹下牧場での牛の考え方として、うちに命を持って来たからには、幸せでいてほしいという思いがあります。
それで接し方も変わってくると思うので、スタッフには牛はホテルに宿泊しているお客様だと例えているんです。
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自給飼料にもこだわりあり

今後のビジョン

「BtoCの展開を強化したい。何でもネットで手に入る時代だからこそ、泊まりにきたひとにしか手に入らない商品と体験を提供するファーム・インをやりたいです。」

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広大な牧草地には開拓者たちが大切にしたニレの木が。

Farmnoteを今後どのように活用したいですか。
「徹底的な顧客データを管理したい。余談ですが先日ニュージーランドに行って思ったことがあります。
いま日本では牛の価格が高騰していて、酪農バブルのような状態です。ニュージランドも少し前はそうで、今は元に戻っている。
バブルというチャンスに浮かれるのではなく、その間に投資をして内容をもっとよくする挑戦をしたい。
次の大きな波がきたときに、今蓄積しているFarmnoteのデータが活きてくるかなと考えています。
Farmnoteに追加して欲しい機能はありますか。
「餌ですね。あとは入ってくるお金とでていくお金の流れが見れるようになるといいなと思います。
固定費や返済金、治療費や労働単価に対して牛乳がいくらだったのかというのが見えるようになると、よりいいなと期待しています。」
今後の竹下牧場様の展望はどのようにお考えですか。
「消費者との繋がりがこの業界では薄れてしまっているという危機感があります。BtoBだけでなく、BtoCの展開をしていきたいなと思っています。
具体的に一言でいうと、お土産つきの宿泊プラン。いわゆるファーム・イン※(牧場宿泊)をしたいなと考えています。
何でもネットで簡単に手に入る時代だからこそ、ここに来たひとにしか手に入らないもの、泊まらければ味わえないようなものを提供していきたいのです。
※ファーム・インとはヨーロッパを紀元とする農家に滞在して農村の暮らしを知る宿泊体験、施設のことです。イギリスやドイツなど、滞在型の新しい旅の形としてかなり一般化しているとか。
この原点にあるのは、父の代から実習生など夢を持ったひとがたくさんうちの牧場に来ているのを見ていたことだと思います。
また、北海道開拓者、ようはイノベーターの血を引いていることを誇りに思っているので、夢のある人と触れ合ったり、人と交流を持って何かを生むことをしていきたいという考えは常にあります。
今年が勝負の年だと思っているので、年内には実現したいです。

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(終)

会社紹介

会社名 有限会社 竹下牧場様(北海道中標津町)
従業員数 5名(取材当時)
本社 北海道標津郡中標津町
事業内容 酪農、自家製造・販売

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