有限会社 福永畜産 生産部長 内村様

「Farmnote Colorの導入で発情発見率が約2〜3倍になりました。
発情徴候の通知異常から、卵巣嚢腫にも気がつくことができました。
新しいやり方をどんどん取り入れていきたいです。」

有限会社 福永畜産

生産部長 内村様

肉牛一貫

鹿児島県薩摩郡さつま町の福永畜産様は、2013年の全国肉用牛枝肉共励会で最高賞を受賞し、"日本一の肉"の称号を手にした肉牛一貫経営の畜産農家です。直営焼肉店も運営し、熟成肉の本格製造、販売と一貫して経営しています。子牛の価格高騰を背景に自社繁殖に力を入れており、妊娠率の向上が課題だったそうです。授精師資格を持ち人工授精も担当する福永畜産 生産部長内村様に、Farmnote ColorとFarmnoteをお使いいただいた感想と効果、今後のビジョンについてお伺いしました。

Farmnote Color

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FarmnoteとFarmnote Colorを使ってみて

「発情発見率は約2〜3倍向上し、繁殖作業のための面倒なデータの下準備もいらなくなりました」

「Farmnote Colorにスマートフォンを近づけるだけで個体の疾病履歴や繁殖情報が瞬時に検索・表示されます。」「Farmnote Colorにスマートフォンを近づけるだけで
個体の疾病履歴や繁殖情報が瞬時に検索・表示されます。」

FarmnoteとFarmnote Color、それぞれ導入の経緯を教えてください。
まず、牛群管理システムFarmnoteは鹿児島でのファームノートサミットで知り、即日アカウントを登録しました。スマートフォンで牧場のデータが見れるということは、その位魅力的でした。
そしてFarmnote Colorについても、子牛の価格高騰を背景に自社繁殖に力を入れていたため、「人工知能を活用してスマートフォンに発情徴候を通知する牛のウェアラブルデバイス」と聞いた瞬間に導入を考えました。
具体的にどのような点が魅力だと感じたのですか?
Farmnoteに関しては、現場でスマートフォンにデータ入力や確認ができ、従業員全員が即時で情報を共有できる点です。Farmnote使用前は、事務所のパソコンに簡易的な管理ソフトを入れていたのですが、パソコン操作が得意なスタッフは限られる上、事務所に行かないと見ることができないので使い勝手が悪かったのです。個体リストなど、"今見たい"項目が絞れる機能もあり、魅力的だと感じました。
Farmnote Colorは、繁殖効率の向上のためにまず、発情検知率はなんとしても上げたかったので強く興味を惹かれました。具体的にはまず首輪のように装着できる点がいいなと感じました。足などへの装着だと牛が自分でいじって外れてしまうリスクがあり、装着作業も大変そうだと思っていたので。また、単純な歩数など測るのではなく人工知能を活用していると聞き、正確性が高く将来もっと様々なことがわかるのではないかという期待を感じました。
「首輪のようなデザインなので装着しやすいです。足への装着より危なくないです。」「首輪のようなデザインなので装着しやすいです。足への装着より危なくないです。」
実際にご使用になってみて使い心地はいかがですか?
例えば、妊娠鑑定の作業時に今までに使用していたソフトでは、事務所に行きパソコンを起動→紙に種付け情報をメモ書き→牛舎に戻り鑑定や治療などを実施しメモ→事務所に行きパソコンを起動し結果を入力・・という行為を繰り返していました。正直とても手間も時間もかかりました。しかし、Farmnote活用後はその場でスマートフォンへの入力や確認ができるので、時間のかかっていた下準備がいらなくなりました。
「面倒な下準備や後処理がなくなり、現場でデータに基づいた行動が可能になりました」「面倒な下準備や後処理がなくなり、現場でデータに基づいた行動が可能になりました」
そしてFarmnote Colorの使い心地は非常によいです!
スマートフォンにFarmnote Colorを取り付けた牛の発情徴候の通知がくるので、つきっきりで牛の発情徴候を目視しなくてよくなりました。
Farmnote Colorを牛に装着して初めてわかったことなんですが、私達の牧場の牛は、半数近く夜中に発情していました。つまり今まで半数近く発情を見逃していたんです。夜中に牛舎に行くことはほぼ無いので。24時間牛の活動量を分析し発情徴候を通知してくれるFarmnote Colorで、発情発見の可能性が大きく広がりました。
また目視の場合、遠くにいる牛のマウンティングなどの発情徴候を見つけた際に耳標タグが遠くて見えず、「あれ?どの牛だったかな?」とその辺りにいた牛に見当をつけて、全部の牛に直腸検査をしていました。手間と時間と消耗品代もかかっていましたし、せっかく発情徴候を見つけたのに、見逃していたこともありました。それが今では、Farmnote Colorを装着した牛の番号の通知がスマートフォンに届きますし、作業中などに目視で見つけた場合は発情グラフと付け合わせて考察することができます。
具体的に気に入っている点や機能は?
Farmnote Colorに付随した機能の「発情グラフ」です。
発情開始時刻と終了時刻の予測がグラフに出るのですが、私が直腸を触った感じでは、その予測時刻もほとんど合っているように思います。発情が終わってから5〜8時間後に人工授精をするのがよいと言われているので、発情徴候がわかるだけでなく発情終わりの時刻の予想が表示される点はとても便利です。効果的と思われる時刻を狙って人工授精を行うことや、他の作業の時間割りを組み立てることもできます。私達の牧場では、私が授精師資格を持っているので人工授精しますが、授精師さんを外部から呼ぶ牧場さんにとっても、便利なのではないかなと思います。
また、その「発情グラフ」で確認し、発情が長すぎる牛を見つけることもできました。 牛の発情は21日周期で、諸説ありますが発情は約8〜12時間ほどとされています。発情が 24時間以上続く牛は子宮嚢腫や卵胞嚢腫、子宮萎縮など疾病の疑いがあります。Farmnote Colorを取り付けて現在で1ヶ月ほどですが、5〜10頭ほど異常を見つけること ができ驚いています。発情徴候の通知が長期に渡って届くのでおかしいな?と思い直腸を触ると、子宮や卵胞に嚢腫ができていました。頭数が多いと目視だけでは異常を見逃してしまうこともあるので、通知やグラフでの見える化で、異常に気がつきやすくしてくれるFarmnote Colorの機能はとても有効だと感じました。
そして、Farmnote Colorをつけた牛にスマートフォンを近づけると、Bluetoothで牛の個体識別番号を認識し、Farmnoteに入力した今までの種付け記録などをすぐに見れるという機能も気に入っています。牛の前側にまわって耳標タグを確認、台帳や事務所のパソコンで検索、という手間がかからず、牛の周囲3m位からスマートフォンで牛の情報を確認できるので、人工授精の作業もスムーズで、データに基いて現場で考えて行うことが可能です。
「牛の背面からでもBluetoothで個体情報が読み込めるので検索、作業がスムーズにできます。」「牛の背面からでもBluetoothで個体情報が読み込めるので検索、作業がスムーズにできます。」
導入により運営上の課題は解決できましたか?
課題は「自社繁殖の強化、妊娠率の向上」ですが、まず発情発見率が圧倒的にあがりました。発情発見率が2〜3倍に向上し、最高で80%ほどになりました。導入後1ヶ月ほどたったので、Farmnote Colorで見つけた牛の発情の妊娠鑑定を行い始めていますが結果も上々です。
Farmnote Colorの活用で発情発見率を上げ、Farmnoteに記録した過去の種付け記録などから交配を考えることで妊娠率も上げていくことができるという手応えを感じています。
Farmnote Color購入時の初期費用も、このまま行くと早期に回収できそうで、本当にFarmnoteとFarmnote Colorを導入してよかったです。
ファームノート社の営業の方のアドバイスで、人工授精後40〜50日ごろに行っていた妊娠鑑定を28日でするようにした結果、短い期間で次の手が打てるようになりました。そのようにFarmnoteユーザーの良い活用方法や飼養方法の情報を貰える点もとてもよいなと感じました。
「Farmnoteの活用により情報共有ができ、担当不在時に困ることがなくなりました。」「Farmnoteの活用により情報共有ができ、担当不在時に困ることがなくなりました。」
従業員の方からの評価はいかがですか?
社長をはじめ、スタッフ全員で現場の情報を共有できる点がとても気に入っています。以前は担当が休みだとわからなくなってしまうことが多かったのですが、Farmnoteを活用開始してからは無くなりました。

福永畜産様の取り組みについて

「"日本一の肉"の称号を手にした「さつま福永牛」の肉質をより良くし、価値を高めて行きたい」

「2013年の全国肉用牛枝肉共励会で最高賞を受賞し、「2013年の全国肉用牛枝肉共励会で最高賞を受賞し、"日本一の肉"の称号を手にしました。」

福永畜産様の事業内容を教えてください。
私達福永畜産は、2013年の全国肉用牛枝肉共励会で最高賞を受賞し、"日本一の肉"の称号を手にした肉牛一貫経営の畜産農家です。ブランド黒毛和牛「さつま福永牛」の飼育や繁殖、直営焼肉店「Gyudo!」の運営、熟成肉の本格製造、販売と六次産業化含めて一貫した経営を行っています。
豊かな自然が広がる地域にある当牧場では、衛生面や自然環境にも配慮した牛の肥育を行なっています。肥育牛は2頭飼いのゆとりある環境で、夏場の暑さ対策や冬場の寒さ対策等を行うことで、牛にストレスのないゆったりとした環境で育てています。
「2頭飼いでゆったりとストレスのない環境で育てられている「さつま福永牛」」「2頭飼いでゆったりとストレスのない環境で育てられている「さつま福永牛」」
ブランド黒毛和牛「さつま福永牛」の特徴は?
ストレスのない牛は、良い肉質になるというのは有名な話ですが、「さつま福永牛」は、肉質のきめが細かく、脂肪の融点も低いため、とろけるような口当たりと黒毛和牛本来の旨味をお楽しみ頂けます。脂の質にもこだわっており、脂が甘く胃にもたれません。
肥育前期は国産の稲わらやウィスキーかすなどを与え、肥育後期にはトウモロコシのほか、肉の光沢を考えた煎り大豆、脂肪の融点が低くなり、肉の旨味を凝縮し高めるといわれるオレイン酸を含んだ米ぬかを与えて、高い肉質を目指し続けています。
人気も高く、高級食料品を取り扱う「クィーンズ伊勢丹」さんや東京 人形町の老舗すき焼き店「今半」さんなどともお取引しています。
「さつま福永牛」を50日間熟成させた、しっとりと甘く旨味が飛び出る超熟成肉は全国通販も行っている「さつま福永牛」を50日間熟成させた、しっとりと甘く旨味が飛び出る超熟成肉は全国通販も行っている

今後のビジョン

「スマートフォンやAIなどを活用して新しい畜産のやり方に挑戦していきたい」

「豊かな自然が広がる環境に、新しい牛舎も設立しました。」「豊かな自然が広がる環境に、新しい牛舎も設立しました。」

今後Farmnoteにどのような進化を求めますか?
正直、現状でかなり満足しています。機能もたくさんあるので、まだ私達が使いこなせてない部分もあると思うので、活用の深度を深めていきたいです。
また、難しいかもしれませんが様々な機械とFarmnoteが連携できるようになり入力がどんどん減らせると嬉しいです。
Farmnote Colorの進化にも大きく期待しています。発情徴候の通知だけでなく、疾病徴候の通知などの開発も進めていると聞き、楽しみにしています。
今後の福永畜産様のビジョンをお聞かせください。
松阪牛や神戸牛など、すでに有名になっているブランド牛にも負けないように「さつま福永牛」のネームバリューや人気を挙げていきたいと考えています。また、新しいことにどんどん挑戦し、取り入れていきたいです。
私自身は、大学の経済学部を出て、福永畜産に入社するまで一回も牛に触ったこともありませんでした。でも種牛の名手だったという曽祖父の縁で入社し畜産の世界に入り、一から勉強して授精師資格もとりました。生産部長も任され、社長の期待や応援を誇りに思っています。
FarmnoteやFarmnote Colorを見つけて取り入れたことも、新しいことへの挑戦の一環です。私のように、農家ではない若手も、どんどん参入したいと思ってくれるように、スマートフォンやAIなどを活用して、古いやり方をより良いやり方に変えていきたいと思っています。

(終)

有限会社 福永畜産

経営形態 肉牛一貫経営
規模 1100頭(繁殖牛150頭、自家産子牛70頭、肥育牛880頭)
Farmnote導入時期 2015年11月
本社所在地 鹿児島県薩摩郡さつま町
事業内容 肉牛一貫経営、熟成肉加工、焼肉レストランの経営
従業員規模 11名(2017年5月現在)
URL http://gyudo.com/

有限会社 福永畜産

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About Farmnote

株式会社ファームノートは酪農・畜産向けクラウドサービスに特化したITベンチャーです。「牧場を、手のひらに。」をビジョンに、いつでもどこでも牧場経営が出来る世界を目指しています。酪農・畜産業界の経営効率化をITで推進します。

Farmnote、ファームノートは株式会社ファームノートの登録商標です。

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株式会社ファームノート
〒080–0847 北海道帯広市公園東町1丁目3-14

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