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【登壇レポート】特別講演会@公立はこだて未来大学

こんにちは。
ファームノート広報の島田です。

「みなさんは、夢はありますか?
僕はあります。2050年に訪れるかもしれない食糧危機を、我々の技術で解決したい。」


2月1日、約200名の学生さんや社会人の方を前に、ファームノート代表 小林のこの言葉で講演がスタートしました。以前小林の講演に感銘を受けて下さったという、公立はこだて未来大学の教授にお招きいただき、本講演が実現しました。

テーマは【食の未来×人工知能×デザイン】

新人広報の島田が受講した、本講演と白熱した質疑応答のレポートをお届けします。
 

「Uberのように、ITとデザインで産業ごと変えてしまうような改革が、世界中で生まれてきている。しかし、IT(テクノロジー)とデザイン、だけでは世の中は変わらない。では何が必要なのか。それは何をしたいか、何を変えたいかという「Vision」です」
 

というコンセプトの元、Farmnoteが大切している5つのキーワード「Product、Ambassador、Summit、Brand、Vision」に沿って講演を展開しました。盛りだくさんの内容の中から、反響の大きかったトピックスを以下ご紹介します。

 

■キーワードトピックス

・400万頭、産出額1.3兆円。
・畜産の産出額は米よりも多く、日本で一番大きな農業。
・日本の農業の生産データを我々が集め、農業のGoogleになる。
・農業版インダストリー4.0(産業革命)の実現。
・牛を死なせない、牛のためになることが、結果人間の利益に繋がる。
・日本の農業を衰退させないために、限られた農地の中で効率を上げ、品質も上げる。
・農家さんの利益がでないものは意味が無い。Visionを実現するにはカスタマーサクセスが最も重要である。  etc


 

■デザインの側面から
 
また、デザインの側面からも、Farmnoteが大事にしている
 
・いかに直感的に操作ができるか
・農業に誇りが持てるようなデザインにするか
・顧客の声を聴き、素早く反映させるか

など「デザインと技術とビジョンを持って、ブランドを創り上げていく」という考えをお話させていただきました。


■ルーツとこれからへの決意

小林のルーツは、お祖父さんが営んでいた農場にあります。

成人してからは農業に興味を持たず、スカイアーク創業というITの道に行きましたが、偶然農家の方から問い合わせをいただきました。それをきっかけに、培ってきたITの経験を武器に、農業に関わる仕事に、農業の発展に力を尽くす仕事に戻ってきました。

「食べ物は、野菜も牛乳も肉も、全ては土から生まれます。小さい頃祖父に教えられ、それを体感してきました。

すべてをIT化、ペーパーレス化することが正解ではなく、“人間がやりやすい方法”が正解です。人工知能が人の仕事を全て奪うのではなく、人の意思決定を支援してく時代が訪れると考えています。必要なデータを最小限の労力で「見える化」し、勘と経験に寄り添っていく。この方法でFarmnoteは進んでいます。

いきものの根源は食料。減ってしまっている日本の農業人口、そして世界を襲うであろう食糧危機。農業の革新に、使命を持ってこれからも取り組んでいきます。」

ルーツを振り返り、これからの決意を持って本公演を終了しました。


■質疑応答

一番の盛り上がりは、最後の質疑応答でした。

学生の方だけでなく、農業を営む方からもたくさんの質問をいただき、いかに多くの方が「これからの農業」や「Farmnote」に関心を寄せてくださっているかを強く感じました。以下抜粋してご紹介します。
 

Q1「実家が農家の学生です。感動しました。特に“農業のGoogleになる”というところがとても響いた。“情報の分断が起きている”という部分は実体験から強く実感します。Farmnoteで集積したデータはどう使うのですか?」
A1「蓄積されたデータから原因の特定や、予測に使用します。利益を上げるためにはデータを“見える”ようにし、対策を考え、改善していくことが必須と考え、Farmnoteでは忙しい農家の方が最小限の労力で最大限の可視化効果を得られるようにシステムを作っています」


Q2「小規模農家です。農協との関わりはどうなっているのでしょうか?マイナスに働くことはないですか?」
A2「農協が不要というような世論がありますが、私は農協は必要だと思います。今は農協と組みながら小規模農家の生産性向上を支援する施策を進めています。」

Q3「学生です。人工知能への取り組みは現状どうなっていますか?」
A3「現在センサーとともに開発していて、かなり実現化がみえてきているところです。牛の行動(例えば反芻の回数など)から、餌が悪いのではないかを分析するなど、改善に繋がります。」

Q4「肉牛をやっている農家です。小規模は淘汰されていくのだろうかという不安があります。小規模農家の未来の可能性は?」
A4「Farmnoteは小規模農家の皆様とも、もちろん一緒に頑張っていきたいと考えています。牛100頭以下の農家さんには無料でサービスを提供していますが、ITに触れる機会が少ない農家の方にも、Farmnoteの最先端の技術に触れてもらうことでITを活用して生産性をあげようという前向きな意識を、少しでも持ってもらえたら嬉しいです。」

Q5「学生です。感覚的な操作が可能というところがとてもいいと思いました。一方で農家は高齢の方が多い印象ですが、現在のFarmnoteユーザーの年齢層は?」
A5「30代から60代までユーザー層は幅広いです。ユーザーに使いやすいiPhoneなどのスマートフォンをデバイスを使用しています。そもそもスマホに苦手意識がある方もいるので、年齢というよりはユーザーの意識によるところが大きいですが、どんな方にも使いやすいようにデザインをしています。また、高齢者の方だから使わない、というのでは日本の農業を支えられませんので、農協などの団体とデータを共有して多くの小規模農家さんがデータを入力しなくても経営改善ができるモデルを始めています。」

Q6「教員です。ビジョンにとても惹かれました。社員の方へのビジョンの共有はどうしていますか?」
A6「1to1ミーティングという、上司に対し社員が9割話すというミーティングを日常的に取り入れています。こちらから共有するのはもちろん、社員自身ののビジョンをきいて、社員が何をやりたいかをヒアリングし、それに合わせた仕事の出し方を考えることで、社員自身の成長に貢献したいと考えています。」

Q7「農家です。効率化を取り入れることで離職するひとがでてくるのではないかという懸念があります」
A7「Farmnoteは労働力をカットするためのものではなく、労働生産性をあげて収益をあげるためのものです。酪農家の方の労働時間は現状サラリーマンの二倍です。その労力を減らし収益をあげる一助になりたいです。さらに改革がすすみ、溢れてしまうほどの生産できたときには、労働者を減らすという方式をとるのではなく、生産物を輸出するなど、マイナスではなくプラスのパワーにしていきたいと考えています。」

Q8「農家です。農業に対しての行政の政策をどう思いますか?」
A8「さすがに私が農政に口を出すのはおこがましいですが、個人的には、経済としての農業問題と、食を守る農業問題をごっちゃにするのではなく、個別に向き合うべきだと考えています。また、もっと農業に参入しやすいようになるとさらに未来がひらけてくるのではないかと感じています。一方で、経済活動として赤字になったからと簡単に撤退されてしまうと、農地が荒れ、地域コミュニティが破綻してしまうので、入り口を広げ出口も規制するのも一手かなと思います。」

Q9「学生です。起業に興味があります。ベンチャーを起こしてよかったことはなんですか?またエールをお願いします。」
A9「実現するパワーさえあればなんとかなる、というのが会社を作った実感としてあります。自分の考えたことが、地域や人のためになるということがとても嬉しい。そこで収益をあげて、それを還元していく。それで会社を大きくしていくというところがとても楽しいです。企業創立コストがとても下がっている今、企業はチャンスだと思う。クラウドやベンチャーキャピタルなどを有効活用したらいいと思います。僕らのように10年たった会社でも、何か新しいことを挑戦しようというチャンスが有ります。茨の道ですが、楽しいと思えるかどうかが全てです。」
 

_______
 
ご紹介しきれないほど、たくさんのご質問をいただき、
本当にありがとうございました。

ご参加いただいた皆さま、
そして素敵な機会をくださった公立はこだて未来大学の関係者の皆さまに、
この場を借りてお礼を申し上げます。

Farmnoteや代表の小林にご質問や、講演のご依頼などございましたら、
いつでもこちらからご連絡ください。
 
今後ともファームノートをどうぞよろしくお願い申し上げます。

 

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株式会社ファームノートは酪農・畜産向けクラウドサービスに特化したITベンチャーです。「牧場を、手のひらに。」をビジョンに、いつでもどこでも牧場経営が出来る世界を目指しています。酪農・畜産業界の経営効率化をITで推進します。

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